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STEM CAFÉ

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STEMとは?
Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の
頭文字です。科学、技術、工学、数学の学びの世界を現役大学生、女性研究者たちに
お話しを伺い、STEM CAFÉでお伝えします。

理系男子が拓く理系大陸

ポーランド出身の物理学者・化学者マリア・スクウォドスカフ=キュリー(通称キュリー夫人)を団体名の由来に持つ、東京工業大学のインカレサークルCURIE。理系分野に力を注いでいる女子学生を紹介、応援する団体。「理系のイメージアップ!」「理系を盛り上げていくこと!」を目標に活動。現在は理系女子による"Miss Rikei Contest"を企画・運営。理系は理系、文系は文系に固まることなく、大学生間の交流の場の創出を掲げている。
今回はこの団体を立ち上げた元代表木下治紀さん(東京工業大学 工学部電気電子工学科4年生)にお話を伺いました。

131101CURIE-11a.jpgまずCURIEを立ち上げたきっかけを教えてください。 
「理系のイメージアップsign01」 「理系を盛り上げていくことsign01」のために学生団体CURIEを立ち上げました。理系に対するイメージで「理系の人ってこんな感じだから自分は理系じゃない」と自分に照らし合わせて、理系にいく気がしないという進路選択の仕方をしている人もいると思います。現に僕の友だちにいました。でもそれって理系の本質的な部分とか本当の魅力的な部分ではなくて、表面的な部分だけを見ているのだと思うんですねbearing
そうですね。
それが良くないなと思い、少しでも良い方向に向かないかなと考えた時に、『ネクラでオタクでつまんなくて男子ばっかり』のような理系イメージの真逆を持ってくるのがいいのではと思ったんですgood理系女子は少ないけど、大学生活も楽しんで、勉強も頑張っている「理系の魅力をすごくわかっている人」が多いと感じていました。そこにフォーカスをあててイベントをしたら、すごくいいのではと思ったのが最初です。「理系イメージアップ!」にミスコンが効果的じゃないかと考えて、実施しようと思いました。 Miss Rikei Contestは、あくまでも「理系に注目してもらう」ためのひとつの手段としてあるべきだと思っています。コンテストで理系の魅力を発信してもらい、いろんな人に理系に対して興味を持ってもらうための手段として考えています。
 では、CURIEが考える「ミス理系女子」とはどんな女子なのでしょうか?
理系の魅力を発信するために「理系に興味を持っていること」が第一と考えています。(理系へ何となく進学したのではなく、自分の意思で理系進学をした理系女子であること) もうひとつは、研究や実験が大変だからと他のことを全然やらないわけではなく、勉強もすごく頑張っていて、大学生活を充実させてアクティブにいろいろな活動している理系女子。例えば高校生が見たときに、「こんな素敵な子がいるんだsign01」、「理系なのに、いろいろやっていて大学生活楽しそうだ」って思ってもらえるような女子が、僕らのコンセプトに合っていると思っています。
では実際にミスコンをやっていく中で、どういうことが大変で、どういうことを学びましたか?
うちのコンセプトは、ミスコンはあくまでも「理系イメージアップ!」の手段のひとつだと考えています。憧れられるような理系女子「Miss Rikei Contest」を実施することで、『理系に興味を持ってもらいたい』っていうのがメインです。でも「自分たちの思い」をメッセージとして打ち出しても、受け取る側によって結構変わってきます。そこをどう正確に伝えていくのか。受け取り方が人によって違うのは、ある程度仕方ないなとは思っていますが、10人いて1人しか分かってくれないのを、2人3人に増やしていくのは、想像以上に難しいと思いましたね。
難しそうですね。
それはやっぱり自分たちのスキル不足もあると思いますし、考えが足りてないなっていうのを思いました。あとは普段理系にいると、こういうイベントなんてやらないので、普段考えないことを考えたりしますよね。ミスコンで言えば、自分たちでアイデアを考えて、それを実現させるためには何が必要で、どういうふうにやっていくかっていう、実施していくプロセスを考えるのも勉強になりますし、頭で考えていることを、実際やってみると現実はその通りにうまく行かないっていうのも、自分たちでやってみて初めてわかります。座学だけでは勉強できません。運営や企画は、すごく勉強になるなと思いました 。

miss rikei contest.jpg
                               2013ミス理系コンテスト(写真提供CURIE)

今後理系女子が増えていくと、どういう影響が出てくると思いますか?
僕は、男性と女性ではものの見方や考え方が違うような気がしていて、そこには優劣はないと思います。今はまだ、理系って男性が多く、ものの見方も男性に偏っているなって思っています。科学技術も今までずっと男性目線で進歩してきて、すごく偏ってるというイメージがあったんですよ。
やはりまだまだ理系の中に女性が少ないので、理系女子や女性の研究者が増えることによって、女性目線のものの見方が増えると思います。具体的に女性のこういう能力がこういう良い影響を及ぼすはずだというのは、まだ僕の中では分かりませんが、きっと良い影響があるのではないかなと思いますlovely  
そうかもしれないですね。
だからこれからの科学技術の進歩に女性の目線が入るっていうのは、必要なことだと思います。
木下さんの研究についてお伺いします。
一言で言うと、トランジスタの研究です。パソコンはICチップで動いています。ICチップって、すごく小さなトランジスタ(電子デバイス)が何億個も入っているんですよ。今まで、回路の組み方とか、トランジスタ1個1個の性能の向上をしていくことによって、パソコンの計算速度の向上であったり、電力をなるべく使わないような製品を完成してきたんです。僕の研究は一応そのラインに乗っていて、ICチップを構成している何億もあるトランジスタの1個。例えていうなら何億もある小さい兵隊さんの中の1個の兵隊さんを強くするための研究をしています。研究室に所属して半年しか経ってないのでこの程度しか言えないのですが。

電子デバイス.jpg
   木下さんが研究してる左:LSI(集積回路)と右:MOSFET(電界効果トランジスタ)
                                       (※画像はWikipediaより引用)

どういう夢をお持ちですか?
大学に入る前から研究者になろうと思っていました。今は研究者を目指しつつも、視野は広く持っておきたいなと思っています。
研究は10年、20年より先のことを考えてする場合が多いのですが、より実生活に近いところで働いても面白いのかなって。
それぞれ違う難しさ、面白さがあると思うので、自分の感覚によりあっているほうを選びたいですね。どのような選択をするにせよ、理系で学んだことは必ず活かせると思います。
そして、最終的には、何かしら自分のスペシャリティを出せるようにしていきたいなと思っています。
何でそうなりたいかはまだ決まっていないのですが、今は自分でやる研究を頑張って取り組もうって感じです。

ありがとうございました。

CURIEの活動について
・"Miss Rikei Contest"(ミス理系コンテスト)の運営
・Webページ"CURIE"の運営
http://curie-science.sakura.ne.jp/curieChannel/005.html

次回はミス理系コンテストでグランプリの五十嵐美樹さん、特別賞の中山美織さんが語る「理系の魅力について」をお届けします。
Photo by 中村 美鶴







2013/12/27 09:09:12

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