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STEM CAFÉ

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STEMとは?
Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の
頭文字です。科学、技術、工学、数学の学びの世界を現役大学生、女性研究者たちに
お話しを伺い、STEM CAFÉでお伝えします。

女子も理系を選択肢に入れてほしい!理系女子学生団体「リケチェン!」

東京理科大学の女子学生さんを中心に2010年から活動を開始した『リケチェン』。現在は東京理科大学以外にお茶の水女子大学、東京農工大学の学生さんも参加し、女子中高生の皆さんに将来について真剣に、具体的に考えてほしいとの想いから、理系の魅力や実態を伝えることで、視野を広げられるような情報発信をし、進路などに悩む女子中高生を全力で応援しています。理系女子学生団体『リケチェン』の代表越石さん、西岡さん、海東さんにお話を伺いました。

越石 翔子さん     東京理科大学 理工学部 数学科 4年
西岡 佐和子さん  東京理科大学 薬学部 薬学科 3年
海東 彩加さん     東京理科大学 理学部 応用化学科 2年


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L→R 海東彩加さん 越石翔子さん 西岡佐和子さん
【理系女子×CHANGE=リケチェン!について】
代表の越石さん、「リケチェン!」の活動内容を教えてください。
越石:発足は2010年4月で、キャリア教育にとても興味を持っていた先輩たちが、自分たちのいる環境を考えた時に『女の子がすごく少ないよね』ということで、理系でも特に『理工系の女子の割合が少ないのをどうにかしよう!』と立ち上がった団体です。進路に悩む高校生の皆さんに少しでも理系に興味を持ってもらいたくて、理系女子の方へのインタビューなどをブログで発信したり、イベント・女子会を開催したり、フリーペーパーはリケチェンのブログまでたどりつかない人にも訴えかけたくて、年1回発行しています。ターゲットは女子中高生で、配布先は母校や知り合いの先生のいる学校、塾や予備校などです。今年も3月末に発行しました。

リケチェンの現代表として、リケチェンへの想いを聞かせてください。
photo0224-⑭.jpg越石:リケチェンがスタートしたての頃、当時の代表に憧れて入りました。私が1年生の時の3年生で、話し方やまとめる力、考え方など、自分にないものを持っていて、2年間でこれほど違ってくるのかと思いました。1年から活動を始めてもうすぐ4年目になりますが、団体が成長する過程を見てきて、今は軌道に乗ってきたと思います。世の中的にも理系女子に良い流れが来ていると思うので、その流れに乗って活動範囲を広げていきたいと考えています。


リケチェンメンバーとしての活動】
大変だったことや嬉しかったことはどんなことですか?
越石:一番印象に残っているのは、フリーペーパーを配りに行った高校からお話をいただき、昨年300人くらいの女子高生の前で話をしたことです。進路選択をあまり考えずに選んでいたことに気付いてもらえて、「これからは真剣に考えようと思います」っていう感想があり、すごく良かったなと思いました。

海東:私はまだ入りたての頃にイベントの責任者を任されて、イベント準備は大変だし大学のテストもあるしで本当に追い詰められましたが、先輩たちの協力のお陰でなんとかイベントを終えることができました。大変でしたが、参加者の楽しそうな様子を見てすごく達成感がありました。イベントの企画を通してどうしたら参加した人が楽しんでくれるか、満足してくれるかなというのを普段から考えられるようになりました。

photo0224-③.jpg西岡:私は1年生の夏に、色んな学部の大学生と女子高生の交流会イベントを実施しました。「貴重な体験ができました」という感想があり、やって良かったと思いました。あとは、女子高生約50人を対象とした2年生の夏に東京理科大学の「真夏のマドンナ」というイベントに協力したことです。大人数のイベントをやったのも初めてだったし、たくさんの女子高生と実際に話をしたり、悩みを聞いたり、楽しそうにしている姿を見られて良かったなと思いました。


皆さんの活動で、理系女子大生の生の情報が高校生たちに届いていますね。
今後リケチェンの活動でやってみたいことはありますか?
越石:独自で100人規模くらいの大きなイベントを開催したいです。現在は少数でアットホームな感じでやっていて、1回にアプローチできる人数が限られているので、人がたくさん集まった分だけ熱量も伝わると思うし、中高生同士の刺激のし合いもあると思うので。もうひとつは団体内部の面で、まだ皆で合宿とか旅行に行ったことがないので、行けたらいいねって話しています。

海東:私も、100人規模のイベントを原宿とか女子高生が集まりそうなところで、理科とか数学と、化粧とかファッションも絡めて、原宿にいる女の子たちどんどん来て来て!みたいな感じの親しみやすく、大きなイベントをやれたらいいなと思っています。

西岡:私はリケチェンのメンバーが今13人と少し寂しいので、新入生がいっぱい入ってきて欲しいのとイベントもリケチェン単体だと十数人くらいしか高校生を集められないので、もう少し知名度を上げてイベント参加者を増やしたいです。

皆さんは東京理科大学の学生さんですが、今どのような勉強をしていますか?また学部学科を選んだ理由も教えてください。
越石: 私は理工学部数学科で、解析学の中でも微分方程式を扱う研究室にいます。微分方程式は、力学とか電磁気学、経済学など様々な学問において、その現象を数式で表す時に用いられます。例えば石けんの膜は、最初は平面なのが膨らんで球になって宙に浮かびます。それは表面積ができるだけ小さくなるように膜を張っていますが、それも微分方程式を使って、どのような規則性があるかというのを見つけることができます。
数式で表せるのですか?
 越石:そうです。「数式で表すことができる」というのをやっています。数学が元々好きで先生になりたかったので、数学科入りました。両親が教員なのでいいなと思ったのと、教えてくださった数学の先生がすごく良い人だったので、人の成長にダイレクトに繋がるので面白いんじゃないかなと思っていて、最初は教員をめざしていました。今はちょっと変わって就職活動の真っ最中です。 

photo0224-⑧.jpg海東:私は理学部応用化学科の1年生で、専攻はまだありません。今は製薬方面に進みたいと思っています。進路選択では薬学部に行くかすごく悩みましたが、薬を作りたいなら薬学部はもちろん、化学系の学部に行っても薬に関する就職先が結構多いと担任の先生に教えてもらい、色々と悩んだ結果、応用化学を志望しました。

西岡:私は薬学部薬学科です。高校3年生の最初の文理選択で、文系のほうが得意だったのにできないからこその憧れがあって理系を選択して(笑)。それで生物も化学も両方好きだし、子どもの頃に薬を飲む機会も多く、薬の名前って面白いなと思っていました。薬剤師になれば資格もとれるし面白そうだと思い、本当に受験のギリギリ間際に薬学部って決めました。
苦手ながらも理系に進むなんて、すごいです!

【今後の夢、そして後輩たちへのメッセージ】
皆さんの将来の夢を教えてください。
越石:私は色んな女性に会ってきて、どの女性も家庭と仕事を両立していているように思いました。自分がまだやったことのないことだからこそ強い憧れがあるのだと思うんですけど(笑)自分もそんなふうに、自分の子どもにとってもかっこいいお母さんでいたいし、周りにもそう思われる働き方ができたらいいなと思います。

海東:リケチェンの活動をやっていく中で色々とやりたいことが出てきました。高校の時の友だちは、薬学部、医学部、看護や建築など様々な分野に進んでいるので、クラスの皆でひとつの病院を作れたらいいねと話していていました。私ができることはその中でお薬を作ることだったり、児科の子どもたちを楽しませるためにイベントをやったりとか。病院ってとっつきにくいイメージがありますが、かわいい建物にしたり、楽しいイベントをしたり、親しみやすい病院を作りたいです。-実現できるかはわからないですけど、それが一番の夢ですね。

西岡:私は薬剤師になりたいです。今の薬局っていかに待ち時間を短くするかという感じになっていて、薬の説明もあまりなく、どうぞと渡されて帰るだけというところが多いようです。そういうせかせかした薬局じゃなくて、きちんと説明もでき、説明を聞いてよかったと思える薬局を作れたらという想いと、漢方にも興味があるので、漢方にも知識のある薬剤師になれたらと思います。地方医療も興味があります。

では最後に、これから進路選択をする女子中高生にメッセージをお願いします。
越石:何かを選ぶとき見えない、わからない世界だからこその不安があると思います。でも私は何かを選んだ後に「あ、大したことないな」と思うことが結構多くあります。人間って多分、一番最悪なところのラインで不安を感じていると思うので、それをもう少し自覚して、もっと楽観的に楽しく、進路を選択してほしいなって思います。慎重になるのも大事だけど、ある程度決めたら突き進むことも大事!

海東:以前はすごく人見知りで、進路のこともひとりで悩んでいました。しかし、高2、高3になり友だちと話しているうちに、どんどん自分の悩みも人に打ち明けるようになりました。人と話すと自分の考えややりたいことに気付くことが多いので、友だちでも先生でも親でもいいから、今考えていることを溜め込まずに周りの人に話して欲しいなって思います!

西岡:私は文理選択や進路選択をバタバタと、生の情報を仕入れずネットで調べ、イメージだけで志望校を選んでしまったところがありました。今の選択には後悔してないですが、早いうちから色んな大学に実際に足を運び、実際に通っている人の声を聞いて、しっかりと選んだほうが良いと思います。文理選択でも、数学が苦手だから文系でいいやって人が多いと思いますが、もし理系にやりたいことがあるなら、諦めてしまうのはもったいないと思います!
ありがとうございました。

リケチェンフリーペーパー②.jpgのサムネール画像【リケチェンプレス発行】
3月末に発行されたリケチェンプレスです。リケチェン主催のイベントなどで配布されます。今回は前2回のフリーペーパーより、ページ数も多く読み応えがあります。ご希望の方はリケチェンへお問い合わせください。ウエブサイトで問い合わせ先ご確認ください。新スタッフも募集中です。
http://ameblo.jp/rikei-change/

リケチェンイベント2.jpg3月30日(日)お茶の水女子大学で【リケチェン女子会vol.10 * y = f(理系女子)】開催されました。
参加者は14名。当日は春の嵐で、激しい風雨の中女子会がスタートしました。代表越石さんの挨拶の後、東京大学 情報理工系研究科 苗村研究室 助教 川上 玲 さんがご自分の研究画像処理やモーションキャプチャーの実演などを交え、数学との関わりを話されました。「全ての事象は数学で説明できる」を再認識しました。休憩後、4つのグループにリケチェンメンバーと川上さんも入り、インタビュー開始、大学生リケチェンメンバーや社会人の川上さんへの質問が飛び交いました。大学入学前や進路選択で迷う女子高校生にとっては、素晴らしいひと時を過ごせたことと思います。イベントが終了する頃には雨もあがり、教室の窓越しに綺麗な桜の花が風雨に耐え、美しい姿をみせてくれました。イベント内容詳細はリケチェンのブログで公開されますので、そちらでご覧ください。

2014/04/08 09:09:10

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