ホーム > お仕事ルポ > 近藤 靖子さん|理工系WOMANのお仕事ルポ

お仕事ルポ

近藤 靖子さん|理工系WOMANのお仕事ルポ

環境対応車向け車載充電器の設計を担当 世界の自動車メーカーが取引先です!

 

理工系の学部・学科で学んだセンパイたちは、社会に出て、どのような活躍をしているの?神奈川大学工学部を卒業し、研究で培った知識とスキルを仕事に生かしているセンパイの職場を訪問してみました!

  

 電気自動車やハイブリッドカーで採用されている車載充電器の電気設計を担当しています。車載充電器は、電気で走る車にとって、とても重要な部品です。世界中の環境対応車にパナソニックの充電器が使われていると聞いて、驚いた人もいるかもしれません。
 私は電気設計を担当しており、部品開発リーダーとして、主に回路設計と部品選定・評価を行っています。ひと口に「部品」と言ってもすでに製品としてでき上がっているものから端子の曲げ加工など一部カスタムするものまで仕様はさまざま。部品メーカーと相談しながら、「もっと小さくできないか」「125℃高温対応できないか」と車種に合わせて一から設計することもあります。
 新規部品を採用するにあたっては、実際に車載充電器に組み込み、動作させて特性を評価し、妥当性を判断します。現在は、部品の選定から決定までを一貫して担当しているので責任は重大。その半面、自分が選んだ部品が最終的に製品に搭載されることになったときには、大きなやりがいを感じます。国内事業だけでなく、欧州事業も担当しているので、自分の手がけた製品が日本だけでなく、海外でも使われているリアルな手応えを感じられるのもうれしいですね。
また、所属する職場で採用された女性技術者は、なんと私が初めて!さらに、入社3年目で女性初となるリーダー職も任せてもらうことができ、毎日が本当に充実しています。

実験スキルと伝える技術を
大学時代に叩き込まれた

 おもちゃなどを何でも修理してくれる父に憧れて、小さな頃からものづくりが大好きだった私は、中学・高校時代にパソコンに興味を持つようになります。
 そこで、大学でも電気電子工学を専門的に学びたいと考え、神奈川大学の工学部電気電子情報工学科に進学しました。大学時代に取り組んだのは、「医用超音波」の研究。「エコー検査」などに用いる超音波診断装置を使用した際の体内の温度上昇分布を観測していました。
 研究内容は、今の仕事に直結するわけではありませんが、授業や研究室で「予測を立ててから実験をする」「成果を相手にわかりやすく伝える」といった研究の基本を叩き込まれました。現在の電気設計の実験においても、どのような方法で測定すべきか、設計上どのような結果になるのかを明確にしてから作業に臨みます。
 また、評価レポートや設計書の作成時には、「再現性」を最重要視し、正確に伝わる内容で構成することが求められます。私は大学時代、「母でも理解できること」を目標に実験レポートや論文を書いてきたので、「わかりやすさ」には人一倍こだわりがあります。こんな経験もここで生かされていると思います。
 現在、携わっているプロジェクトのメンバーは、社員だけで10名以上。海外メンバーも含めれば、50名以上です。そのため、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション力も求められます。この点においても大学時代から、教授に自分からどんどん質問をして、信頼関係を築いていった経験が生かされているかもしれません(笑)。

お客さまの期待以上の
製品を作り続けたい

 まだまだ入社3年目。部品の役割や構造、信頼性など、もっともっと幅広い知識が必要だと痛感しています。また、海外の部品メーカーとのやりとりも増えてきているので、英語力の強化も大きな課題です。海外とのメール対応は、もちろん英語が基本。そのため、会社のサポート制度を利用して、英会話研修にも参加しています。
 パナソニックでは、若手でもやる気があれば、どんどん責任ある業務を任せてもらえる恵まれた環境があります。目標は、お客さまの期待以上の製品を作り続けること。取引先は世界的メーカーばかりなので、要求は厳しいですが、それに応えるだけの品質を実現していきたい。手がけた製品を見て、「また近藤さんと仕事をしたい」と言ってもらえるような技術者になりたいです。また、女性として、仕事と家庭の両立もしっかりこなしていきたい。私が手がけた車載充電器を搭載した車を街で見かけたときに、「この車は、ママが作った部品で走っているのよ」なんて言ってみたいですね!

 

神奈川大学 工学部 電気電子情報工学科

土屋健伸准教授率いる「生体・環境計測研究室」

計測から医療まで
超音波を幅広く活用

 近藤さんが神奈川大学在学中に所属していた「生体・環境計測研究室」の研究テーマは、超音波を用いて体内や地球環境を調べる新たな計測技術の開発。医療から海底探査まで、幅広い分野で利用されている超音波。近年は、診断だけでなく、治療にも応用されています。そこで、研究室では、超音波医用装置の診断精度と安全性の向上に関する研究に取り組んでいます。また、電波の届きにくい水中での作業の安全を確保するために、超音波を利用した水中音響カメラ開発の基礎研究などにも取り組んでいます。


近藤 靖子さん|理工系WOMANのお仕事ルポ

プロフィール

パナソニック株式会社
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 車載エレクトロニクス事業部

近藤 靖子 さん

このページのトップへ