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東京電力/「暮らしやすい社会」を創りたい。
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オール電化ショールーム『Switch! Station浦安』を企画・設計
工学で学んだ“ものの突き詰め方”で、様々なことにチャレンジ
大学では主に環境工学について学び、私のテーマは「視環境」について。人によって異なる「明るさの感じ方」を研究していました。たとえば「不快に感じるまぶしさ」を被験者による実験やアンケートからデータを取って解析するといったことをやっていましたね。その後、大学院の修士課程に進み、2年間学んだのですが、この2年間が私にとってとても大切な財産となっています。それは、ものの“突き詰め方”を身につけたことです。自分で課題を見つけ、さらに本当の課題は何なのかを調べて分析する。そしてどのような解決策があって、それを試していく。すべて自分の頭で考え、行動して結果を出していく難しさ、そして楽しさを教わりました。この濃密な2年間が技術者としての基礎をつくってくれ、この2年間がなければ、会社に入っても様々なことにチャレンジできなかったでしょう。私の人生を変えた2年間といっても過言ではないはずです。
省エネプロジェクトでは理工系的アプローチが有効でした
就職の際も、建築学科の人は建設会社や建築設計事務所に入る人が多いのですが、私は企業や施主からのリクエストに応えるというよりも、新しい住まいや建築環境における省エネと快適性の両立に関する提案をもっと積極的に行えるような仕事がしたかったのです。その頃の東京電力は浦和に太陽光発電の実験場を持っていたりして、環境に対する意識の高さを強烈に感じていました。
入社後、2001年からは、「エネルギー15%削減プロジェクト」に参加しました。ここで大学で学んだことが活きましたね。社員にいかにして省エネしてもらうかが最大のテーマですが、まずはどうやって社員のモチベーションを上げるかです。そこで我々チームはすべてを数値化して納得してもらうようにしたのです。自分の働いている建物がどのような構造で、こんな機械が入っていてどのぐらいのエネルギーを消費しているのかというポテンシャルを示し、そこでどのような省エネ対策を講じると、どれぐらいあなたの建物はエネルギーを削減できますよという具体的なシミュレーションパターンをつくって行動してもらった。すると、社員の協力もあって、予想をはるかに超える32.2%ものエネルギー削減に成功したのです。画期的だったのは、ただ単にスローガンを声高に叫ぶのではなく、技術屋である私たちが膨大な手間と時間をかけて試算して、実際に行動する人に論理的に納得してもらったこと。数値上では実行すれば削減できるわけで、できなければ「やってない」ということになりますからね。さらにその計算に基づいて具体的な行動パターンを細かくつくって社員に実践してもらった。言ってみれば文系から理工系のスタイルに変えてみたわけです。最初に私の所属していた千葉支店で実行してみたのですが、その成功事例は今全社的に広がっています。
Switch! Station浦安が好反響。「体験と実証」がこれからのキーワード。
2005年にはオール電化のショールームである「Switch! Station浦安」の企画設計に携わりました。
Switch! Stationはオール電化を推進するためのショールームなのですが、クーラーと暖房に頼り切る生活を見直し、太陽と風、緑を生かしたエコロジカルな住まいを体験できるように設計しました。断熱材を使って熱の出入りを少なくした建物、太陽エネルギーの上手な利用、空気が自然に流れる工夫、敷地の緑の利用、地場産の木材を使った空間…など随所にエコロジカルに暮らせる工夫が施されています。
そしてここでも、ただ体感できるというだけでなく、きちんとその効果を数値化しています。人間のセンサーと数値が一致する瞬間を感じてもらって、説得力を増す。それがこのショールームの大きな狙いでもあるのです。「体験と実証」。これはこれからのものづくりやビジネスのキーワードだと思いますね。
おかげ様でショールームの反響は大きく、一般のお客様だけでなく、研究者や大学のゼミの学生までたくさん見学に来ていただいています。結果的には時代を先取りした感じで言われていますが、概念としては30年前から建築の教科書には載っていたんですよ。「なぜ普及しないのだろう?」というのが私のそもそもの出発点でしたから。私は地球に住んでいる人間が暮らしやすい社会を創造していくために貢献したいと、本当に純粋に思っています。実はSwitch! Station浦安にはショールームとは別の目的もあるのです。それはコミュニケーションの場。オール電化や環境共生型住宅といった材料をもとに、様々な人に集ってもらい、情報を交換してもらいたい。その情報をみなの生活に役立てていただき、さらには新たなアイデアを生み出すスペースにしていけたらという思いもあるんですよ。
女性の多様な視点がものづくりにも求められる時代です。
将来的に女性技術者はもっともっと必要とされると思います。これからはものづくりやサービスを考える際には、生活者の視点が大事。女性は生活者そのものでもあるし、生活者との接点という意味でも女性の力はもっと活用されていくと思いますね。あくまで私見ですが、女性は男性に比べてものを見る視点が多様だと思うのです。いい意味でバラバラ。様々な角度からものを見ることができる人が多いと思いますよ。
東京電力でも女性リーダーを育成しようとする研修を行っていて、みな志が高く、会社が出している方針にしても、違う部門の人はこういう見方をしているとか、今、この部門はこんな悩みを抱えているとか、そんな情報交換をするのに、とてもよいネットワークとなっています。
これから理工系に進もうと思っている人は、興味を持っているのであれば怖がらずに進んで欲しいです。環境も日増しに改善されていますし、自信を持って続けてください。
東京電力/「暮らしやすい社会」を創りたい。
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東京電力
建設部 土木・建築技術センター 住環境技術グループ
織間 亜希 さん
早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院修士課程で環境工学を学び、東京電力入社。
子育てをしながら、省エネルギーでエコロジカルな住まい方の提案、事務所ビルなどのリニューアル計画、環境配慮型設備システムの開発などを手がけている。
技術士(衛生工学部門)、一級建築士

Switch! Station浦安
太陽・風・緑など自然の恵みを随所に取り入れながら、オール電化ならではの快適な空間とエコロジー&エコノミーな暮らしを提案する電化ショールーム。
「暮らしやすい社会を創りたい」と、純粋に思っているんです。
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