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教えて!理工系大学ってどんなところ?

理工系女子のキャリア教育の分野で活躍中の五十嵐美樹先生が、受験生の悩みにズバリと答える「ハピテク誌上進路相談室」。今回、相談室を訪れたのは、高等専門学校に通うM.Sさん。理工系の苦手科目の克服法は?学部・学科の選び方は?など、等身大の悩みを打ち明けてくれました!

Q1 理工系をめざした
きっかけは?

美樹先生:M.Sさんは高等専門学校(高専)に通っているそうですが、理工系の進路を決めたきっかけは?
M.Sさん:中学生のころから将来は理工系の職業に就きたいという漠然とした夢を持っていて、自分の夢の近道になるのではないかと思って、高専に入りました。入ってよかったことは、何より楽しいことです。ただ、女子が少なくて少し肩身が狭かったり、専門科目が多く参考書を買うにも買えなかったり……と多少悩むことはありましたね。
美樹先生:私も大学時代は物理を専攻し、女子学生が少なくて、最初は不安な時期もありました。ただ、最近では理工系大学にも女子学生のコミュニティーがあったりして、“肩身の狭さ”みたいな感情を払拭する機会が増えてきていると思います。
M.Sさん:高専卒業後は、理工系大学への編入も検討しているので、もっと広い世界を見たいです。
美樹先生:応援しています!例えば、文部科学省や内閣府、大学や大学学生団体などが積極的に理系を志す女子高校生向けにイベントなどを実施しているので、ぜひ参考にしてください。夢に一歩近づけるお話が聞けるかもしれませんよ!

Q2 理工系の苦手科目の
克服法は?

美樹先生:ところでM.Sさんは、理工系の不得意科目はありますか?また、苦手を払拭するために取り組んでいることはありますか?
M.Sさん:物理と化学が苦手です。ありきたりですが、テスト前にはたくさん問題を解いていますし、わからないところは積極的に先生に聞きに行くようにしています。数学は得意というほどではないのですが、好きなので頑張っています。
美樹先生:すばらしいですね!「好きなので頑張る」という思いは私も原動力になっていました。とはいえ、私もすべての科目が得意だったわけではありません。まずは高校・大学で習った基礎を一つひとつ丁寧に勉強していました。すると、それぞれの科目で学んだことがつながる瞬間があり、苦手な科目も諦めなくてよかったと思うことがありました。

Q3 理工系進学のために
何をすべき?

M.Sさん:今は高専の5年次修了後の大学編入を検討していますが、就職するのもありだと思っています。やはり大学の学びは、高校とは違いますか?
美樹先生:どちらも選択肢として残しておいて、自分が納得するまで悩んでいい時期だと思います。就職するにしても大学に編入するにしても、そこに行き着くためにはどのような道があるのか調べたり、ロールモデルとなる女子の先輩を見つけて会いにいってみたりすると、短期的にどこをめざせばいいか見えてくるかもしれません。ちなみに、めざしたい将来像はありますか?
M.Sさん:スマホのアプリ開発などをしているIT系企業の仕事に興味があります。
美樹先生:とてもワクワクしますね!M.Sさんは、アプリ開発の何を学びたいと考えていますか?プログラミングの知識を深めたいですか?デザインや企画をしたいですか?それによって学べる大学、得られる資格などが変わると思います。

Q4 将来のために、どのように
学部・学科を選ぶべき?

M.Sさん:自分のアイデアを出すだけではなく、自分の考えたアプリの企画を自分の手で形にするようなことができればいいなと思っています。でも、どのような大学を選べばいいかまったくわからなくて……。
美樹先生:大学といっても東京大学、早稲田大学、上智大学など、挙げればきりがないほどたくさんあります。そして、各大学の学部ごとに学べる内容も異なります。私の場合は、理系の中でも物理・電気・機械の分野について幅広く学びたいという思いがあったため、上智大学理工学部機能創造理工学科というところに進学しました。そこで得た幅広い知識が前職のセールスエンジニアという職業で生かされたり、今の実験教室などの活動に役立ったりしています。M.Sさんの場合は、システム開発の商品企画から設計、コーディングまで幅広く学べる学部・学科を調べてみるといいかもしれません。工学部の情報工学科だけでなく、電気電子工学科、さらに、メディア系の学科なども対象になるでしょう。オープンキャンパスなどで、授業の内容や考えたことを形にできるような環境や研究室があるか、実際に見てみるとヒントが見つかるかもしれませんね。
M.Sさん:美樹先生、今日はありがとうございました!

五十嵐 美樹さん

Profile

1992年東京都生まれ。上智大学理工学部機能創造理工学科卒業。物理学を専攻し、高温超伝導体物質の薄膜化の研究を行う。在学時に「ミス理系コンテスト」でグランプリを獲得後、「みきらぼ実験教室」や「サイエンス・コラボレーションカフェ」を各地で主催。イベントを通して年間1500人以上に科学実験の楽しさを伝えた経歴を持ち、理系女子キャリア教育にも力を入れている。現在は、東大発ベンチャー企業エルピクセル株式会社の教育事業本部マネージャーも務める。
オフィシャルブログ http://www.igarashimiki.com/

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