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未来研究所

2017年度版

360度自由に進む移動支援機を 福祉・医療分野で役立てたい!

学生編諏訪東京理科大学
システム工学部  
機械システム工学科 4年

M.Y 先輩
長野県駒ケ根工業高等学校出身

球体の上に乗って移動する 次世代の機械を開発

 体重の移動によって前後左右に進むことができる移動支援機「OMNIRIDE(オムニライド)」の開発に携わりました。
 OMNIRIDE が従来の移動機器と異なるのは、「球乗り型」であること。車輪のかわりに、球体を複数のモーターで制御することによってバランスを保ち、進みたい方向に体を傾けるだけで360 度自由自在に移動ができる仕組みになっています。常に乗り手の水平を維持するため、坂道でも安定した姿勢を保つことができます。従来の移動機器は路面状況の変化や段差に弱く、転倒してしまうこともありましたが、球体でバランスを保つ技術を応用することで、より安全で自由度の高い移動が可能になるのです。
 初号機から改良を重ね、現在研究室では3 号機まで完成していますが、特に思い出深いのは、2 号機で設計と製図を任されたこと。今まで、プログラムを組んでコンピュータに表示させるという経験はあったのですが、3D-CAD を扱ったり、機械の部品の図面を引くのは初めての経験。マニュアル本を片手に四苦八苦でしたが、なんとか部品の加工を外部の業者にお願いし、出来上がったものを実装したときには、自分の手でものづくりをしているという実感が湧きましたね。

展示会での意見から 福祉で役立つ機械を設計中

 こうして完成した2 号機を展示会で発表したとき、車いす利用者の介護をしている方から「足の不自由な人が利用できる機械をつくってほしい」という声があったため、現在はOMNIRIDEの技術を応用した福祉機器を製作中。重心による移動ではなくレバーで操作ができるように改良をし、福祉・医療分野で新たな「足」として活躍してもらえたらうれしいです。

*2014年、システム工学部(電子システム工学科・機械システム工学科)を工学部(機械工学科・電気電子工学科・コンピュータメディア学科)に再編

移動支援機「OMNIRIDE」

OMNIRIDE 2号機をイベントで発表したときのもの。多くの方に試乗していただき、ご意見をいただきました。

苦手科目克服アドバイス

数学ドリルで計算力アップ
理工学系であれば、どの分野においても数学を使用すると思います。私は計算が早いほうではなかったのですが、あるときに研究室の先生から「これで計算のスピードを上げてほしい」と基礎的な数学のドリルを渡され、ひたすら問題を解くことで計算力が向上し、難しい数式も早く解けるようになりました。数学が苦手な人は、基本に戻って繰り返し問題を解くといいですよ。



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