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未来研究所

2018年度版

3Dプリンタで造形した金属部品を「摩擦」の科学で進化させる!

学生編東京理科大学
大学院 工学研究科
機械工学専攻 修士課程1年

R.S 先輩
神奈川県立厚木高等学校出身

表面テクスチャリングで摩擦特性を改善する

 「トライボロジー」をご存じでしょうか? これは、摩擦や摩耗に関する機械工学の研究分野。私は現在、トライボロジー現象の解明を専門とする佐々木信也教授の研究室で、「金属3Dプリンタ」に関する基礎研究をしています。
 注目しているのは、SLM法というレーザー焼結法です。この方法で作成した造形物には、空隙と呼ばれる穴が発生する特性があり、やや敬遠される傾向にあります。そこで私は、むしろこの穴を有効活用できないかと考え、トライボロジーの知見を用いて、調査を行っています。
 2つの物体が接する表面がツルツルであれば、摩擦抵抗は少なくなると考えるのが常識でしょう。しかし、表面にあえて形状を与えることで、摩擦特性を改善する方法も存在します。これをトライボロジー研究の分野では「表面テクスチャリング」と呼んでいます。たとえば、自動車のエンジン部分にある筒状のシリンダーは、表面にあえて溝を残すことで、潤滑剤であるエンジンオイルが定着し、スムーズに動くといいます。この「表面テクスチャリング」の技術をSLM法で造形した各種の金属部品に応用しようというのが、私の挑戦です。

車のボンネットを開けたら自分が開発した部品がある

 こうした細かくて深い機械の仕組みを学べるのが、機械工学の醍醐味。また、研究で発見した原理や開発した手法をものづくりの幅広い分野に応用できる点も魅力です。将来は、学んだ知識を生かして、自動車や航空機のメーカーにかかわるエンジニアになるのが夢です。車のボンネットを開けたら自分が研究開発した部品が並んでいる―。昔から憧れるそんなシーンを必ず実現したいと思っています!

私のお気に入りアイテム

「.cpeg」の活動で作成した冊子とノベルティグッズのクリアファイル、ソーイングセット。

ひとこと

「.cpeg」で女子を応援!
工学系女子応援プロジェクト「.cpeg(ドット・シーペグ)」のリーダーとして活動しています。2009年に発足し、東京理科大学のオープンキャンパスなどで女子中高生向けのブース出展や冊子・ノベルティの配布を行っています。2012年からは、学生向けのキャリアセミナーなども開催。他学部・学科の女子同士がつながり、将来について語り合える場を創出していきたいです!



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