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未来研究所

2010年度版

研究開発した化合物「Noria」を 人々の暮らしに役立てたい!

学生編神奈川大学
工学部 物質生命化学科

J.F 先輩
私立東京純心女子高等学校

暮らしに直結した研究に 魅力を感じました

高校時代から研究職への憧れがあり、進学先を考えるなかで「せっかくだから自分の好きなものを研究したい」と思いました。化粧品や香水などの研究をしている人はどんな学科を卒業しているんだろう? と調べていくなかで、応用化学という学問に出合いました。この分野は基礎研究にとどまらず、日常の生活に役立つ、暮らしに直結した研究である点が魅力ですね。私が選んだ研究室は、「機能高分子化学研究室」。研究内容はもちろん、教授の人柄、研究に対する姿勢にも魅力を感じ、研究者としての素養を身につけられると考え、選びました。はじめに行われたのは「輪講」という授業。先生の書いた英語の論文を読み、順番に発表していくことで、研究内容を知るとともに、専門英語を学んでいきました。

環状化合物って…… いったいどんなもの?

今取り組んでいるのは、私の所属している研究室で開発された新しい化合物「Noria」を原料として、応用展開するための研究。このNoria は環状化合物と呼ばれ、分子の構造が輪のようになっています。その輪の部分がどんな物質を通し、どんな物質を通さないのかは、まだ解明できていないのですが、さまざまな可能性が考えられる化合物です。このような構造を持つ化合物で膜をつくれば、人工透析や医薬品の作用を制御する技術「ドラッグデリバリー」などに応用できるのではないかと考えています。現在は、この化合物の重合* を促すための「開始剤」をつくる実験をしています。先生とディスカッションしながら、試行錯誤の連続。まだまだ修業は続きます。
⋆結合させ分子量の大きな化合物をつくること。

私のお気に入りアイテム

お気に入りのブランドのトートバッグ。実験のあいまに休憩するときなど、いつも持ち歩いています。

私の就職活動

研究職を志望しているため、卒業後は大学院へ進学します。学部だと研究室に所属するのは4 年次の1 年間のみ。慣れた頃に卒業になってしまいます。大学院で専門性を深めるとともに視野を広げ、将来は化学にかかわる仕事に就きたいと思っています。

ひとこと

理工系の学びに興味があるなら、抵抗感を持たずに、挑戦してほしいですね。文系と比べるとどうしても授業が難しそうな印象がありますが、大学でのスタートラインはどの学生も同じ。高校生の段階での「苦手」や「得意」は、実はあまり関係ないと思います。

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