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遺伝子組み換え技術を駆使して 鳥インフルエンザのワクチン開発。

放射線治療に携わるのが 高校時代の夢でした
小学校のとき、シュバイツァーの伝記を読んで、「将来は人の命を助ける仕事がしたい」と思っていました。また、昔からガン治療にも興味があり、高校に進学する頃には、すでに放射線技師として放射線治療に携わりたいという具体的な夢を持っていました。
高校2 年次には、(独)科学技術振興機構が主催するサマーサイエンスキャンプに参加。放射線について学べると聞いて応募したこのプログラムで出合ったのが、現在の研究テーマである「遺伝子治療」の分野でした。
不思議と強く心惹かれるものがあり、受験の際は、遺伝子治療について学べる大学を目指す
ことに。そこで高校の先生がすすめてくれたのが、千葉工業大学の生命環境科学科でした。
未知の領域に 自分なりの考えで挑む
3 年次の後期から、念願だった高久洋教授の研究室に配属になり、遺伝子治療について本格的に学び始めました。現在は、遺伝子組み換え技術を駆使して、鳥インフルエンザのワクチンをつくる研究をしています。まず、鳥インフルエンザウィルスのDNA を操作して、ウィルス様粒子をつくります。言わば、ニセウィルスですね。これをニワトリに投与して、本物のウィルスの耐性をつくり、予防に役立てるというのがこの研究の目的です。
理工系の学びの魅力は、まだ誰も知らないことがたくさんある点だと思います。教科書の内容も数年後には変わるかもしれない世界です。だからこそ、最先端のことを学べるし、未知の領域に自分なりの考えで挑むことができる。私はそこに“やりがい”を感じています。

医療系の臨床検査を行う企業から内定をいただきました。将来は、研究室で取り組んだ遺伝子治療の知識や、実験スキルを活かして、小学校の頃からずっと抱いていた「人の命を助ける」というテーマに近づいていきたいと思っています。
大学の実験は高校とはレベルが違います。1 マイクロリットル(1 ミリリットルの1000 分の1)の世界での作業に慣れるのは大変でした。実験は自分でやってこそ理解できるもの。修士課程まで実験の日々を送り、経験の積み重ねの大切さをしみじみ感じています。





