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未来研究所

2012年度版

使いやすさから価格設定まで。 大切なのはユーザー目線のものづくり。

学生編東洋大学
工学部(現・理工学部)  機械工学科 4 年

K.I 先輩
私立横須賀学院高等学校

航空整備士の「つなぎ服」に憧れ進学先も理系を選択

 全日空で整備士をしている叔父が、子どもの頃によく遊びに来ていました。そのついでに母が
叔父の作業着を洗濯したのでしょう、ある日、叔父が来ると物干し竿に全日空の青色の「つなぎ
服」が風にはためいていました。油に汚れ、ところどころほつれた「つなぎ服」は“働く人”のユニ
フォームみたいでカッコよくて……。単純ですが、それで私も整備士になって「つなぎ服」を着たいと思ったんです。高校で進路を考えたとき、真っ先に浮かんだのも当時の記憶でした。それで整備士になろうと理工系を選んだんです。

限られた予算でのものづくりの難しさを実感

 3年次の授業で、「2kgの重りを持ち上げ、高さ100㎜を確保し、200㎜移動して物体を所定の位置に降ろす装置」を、4~5人の班で完成させる課題が印象的でした。方法も素材も自由ですが、予算は3000円まで。私は会計担当で、限られた予算でのものづくりの難しさを実感しました。使える素材は限られ、班員全員の意見をまとめるなど、予算枠がなければもっとよくなったはず。でも、本当は違うんですよね。就職活動中にこの話を企業の方にしたところ、“使いたい方が購入できる金額でつくるのも技術です”と言われました。値段が高くなると今度は買える人が限定されてしまうのです。予算の悩みは利用者への配慮に大きく関わることに気づき、この言葉に共感するとともに、物事を多角的に見ることの大切さを実感しました。
 ものづくりの面白さは自分の経験が活かせること。大学生活もあと1年ですが、社会に出たときに備えて、さまざまな経験を積み重ねていきたいと思っています。

私のお気に入りアイテム

大学に入る前に叔父さんからもらったiPod。通学に2 時間半かかるので音楽は欠かせません。

後輩にアドバイス

わたしの就職活動
整備士への憧れから飛び込んだ理工系ですが、今の夢は祖父をはじめ高齢者や障がい者のために使いやすい車椅子をつくること。就職も車椅子開発メーカーに決めました。自分の本当にやりたい仕事を見つけられてよかったです。

ひとこと

理工系なので女子は少ないですが、同じ目的を持つ仲間としての先輩後輩のいい関係があります。入学時も女子だけ集めたオリエンテーションがあったり、同じ学科の先輩が声をかけてくれたりと、逆に居心地がいいくらい。最近、トイレや食堂もきれいになりましたよ。



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