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未来研究所

2012年度版

アミノ酸の集合体「ペプチド」に 機能を持たせて医療分野で活用する。

学生編九州工業大学
大学院 生命体工学研究科
生体機能専攻 博士前期課程1年

H.G 先輩
私立九州国際大学付属高等学校

合成しているのは 蛍光性のペプチド

 機能性ペプチドの設計と合成を行っています。といっても「??」ですよね(笑)。まず、ペプチドというのはアミノ酸が数個から数十個、鎖状につながったもので、50個以上つながるとタンパク質と呼ばれます。つまり、タンパク質の一部と考えてもいいでしょう。なかでも私が合成しているのは蛍光性のペプチド。これを医療に応用する研究に取り組んでいます。
 例えば、病気になると体内にある特定の酵素が増えることがあります。そこで問題となる酵素が、私の合成しているペプチドを分解すると蛍光物質が光り出す仕組みをつくるのが狙いです。発光したペプチドによって、特定の酵素が活性化していることを検出できれば、病気の検査などに役立てることができます。私の研究テーマは「酵素活性検出システム」の開発。生物有機化学という分野の研究になります。

この世に存在しなかった ものをつくり出せるのが化学

 小学生の頃から薬が人体に与える作用について、興味がありました。有機化学を応用すると薬をつくることもできるし、ナイロンのような衣類の材料もできる……。高校時代、化学の無限の可能性を知り、大学で専門的に学ぼうと考えました。自分の手で今までこの世に存在しなかったものをつくり出せるのが化学の魅力。
 生活に密着した研究分野なのもポイントです。将来は、この身近で実用的な「化学」という学問の魅力を多くの人に伝える仕事をしたい。ひとつの可能性として、中学・高校の教員をめざしています。理科離れが叫ばれる今だからこそ、化学の面白さを楽しく伝えて、理工系進学をめざす人を少しでも増やしたいですね。

私のお気に入りアイテム

研究室の先生イチオシの実験ノート。長期の使用に耐える丈夫な製本なのがポイントです。

後輩にアドバイス

わたしの大学院進学
学部時代は他大学でサソリの毒ペプチドを合成する研究をしていました。九州工業大学の大学院を選んだ理由は、研究施設の充実度が大きいですね。化学の知識を仕事につなげているOB・OGがたくさんいる点にも魅力を感じました。

ひとこと

理工系研究に没頭すると自分の世界が狭くなってしまいがち。研究と並行していろいろな人と接して視野を広げることも大切です。私は学生時代にNPO団体の活動に参加。広報担当として他大学の学生や社会人と接することで、知り合いの輪がぐっと広がりました。



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