大阪工業大学 工学部 応用化学科4年
S.T 先輩
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零度以下でも体内の水分は凍らない。 身近な水の構造や運動の謎に迫る。

閉じ込められた水は 性質が変わる
「細孔」と呼ばれる微細な空間に閉じ込められた水の研究をしています。閉じ込められた水は、構造面では、水素結合が歪んでしまうという特徴があり、運動面では、水の拡散運動や回転運動などにおいて、通常の状態の水とは違う性質を示します。
例えば、人体の6割は水分でできていますが、零度以下になっても体内の水分が凍ることはありません。人間の体細胞と似たような条件の「細孔」に閉じ込められた水の性質の変化を解明できれば、こうした人体における現象がなぜそうなるのかという理由がわかります。
水は身近な研究テーマですが、これらの実験で構造や運動を観察しようとすると、X線や中性子を使った大がかりな実験装置を使うことになります。これも面白いところです。
大学入学後でも 基礎の確認と復習はできる
理学部をめざした理由は単純です。小学生の頃から理科が大好きだったから。福岡大学では、1年次に高校で学んだ物理、化学、数学の復習をする「基礎化学演習」という講義があります。化学科でも物理の知識は欠かせません。私は高校時代に物理を選択していなかったのですが、おかげでスムーズに理解することができました。また、学生4〜5人に担当教員1人がついて勉強のサポートをしてくれる「チュートリアル制度」も大いに活用しました。勉強はハードでしたが、友達とわからないところを教え合ったのも良い思い出です。
物理などの基礎学習は、大学に入ってから始めても遅くはありません。もし理工系に興味を感じる分野があるのなら、物理や化学が苦手だからと臆せず、チャレンジしてみてください。

わたしの大学院進学
学部3年次を修了し、飛び級で大学院に進学しました。学部時代との違いといえば、学外の専門研究施設に行って実験する機会が多いですね。大きな学会での発表や論文作成を通して、自分が成長しているのを実感できます。
わたしのキャンパス自慢
私の所属する理学部がある9号館そばには、ノーベル賞を2 度受賞した有名なアメリカの化学者ライナス・ポーリングが植えた桜の木があります。新入生の歓迎会や研究室のお花見など、折にふれて、この桜の木の下で開催される飲み会が楽しみです。
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