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未来研究所

2012年度版

人間の行動パターンを分析すると 都市の未来が見えてきます!

学生編東京大学
大学院 工学系研究科
都市工学専攻 修士課程1年

E.U 先輩
私立同志社高等学校

GPS携帯で人々の 行動データを収集する

 駅から学校までの経路がふたつあるとしたら、皆さんはどんな理由でどちらを選びますか?「 緑が多いから」?「お店がたくさんあるから」?「歩道が広くて歩きやすいから」?……私は、こうした人間の行動パターンについて研究しています。
 研究の舞台は、札幌駅前にある大きな道路。この道路に自転車レーンや路面電車を新設する計画が進展中です。その準備として、民間のコンサルティング会社と協力しながら、道路を利用する方々の行動を分析しています。
 対象となる市民の皆さんにGPS機能付きの携帯電話を渡し、「徒歩」「地下鉄を利用」などのデータを入力しながら移動してもらいます。その経路や歩くスピードなどのデータを集めると、どのルートが頻繁に使われているか、どの地点で回遊行動(ショッピングしながら歩き回ること)が始まるか、などがわかってくるのです。

「気分」にも左右される 人間の行動を数理的に分析

 「緑」「お店」「歩道の広さ」といった決定要因だけでなく、「その日の気分」といった確率的な要素にも左右されるのが、人間の行動です。札幌のような北国では、気温や天候など季節的な要素も考慮しなければいけません。それらを数理的に分析することで、思ってもみなかったことがわかってくるのが、この研究の面白さですね。
 学部4 年次から何度も札幌に足を運び、調査・分析を重ねてきました。今年の5月に、これまでの研究成果を学会で発表したところです。札幌の新しい街づくりに、私の研究が役立つ日が来ることを心待ちにしています。

私のお気に入りアイテム

MIT(マサチューセッツ工科大学)でのサマースクールに参加した際、記念にいただいたキーホルダーです。

後輩にアドバイス

化学が得意だったので「応用化学を学ぼう」と思っていましたが、大学でさまざまな授業を受けるなかで都市工学に出合いました。得意な科目から進路を選ぶのもひとつの方法。でも、他の分野も調べてみると発見がありますよ。

ひとこと

わたしの学部・学科自慢
都市工学は、文系と理系の中間のような学問。都市計画のための法整備、都市の設計・デザインなど幅広い分野からアプローチすることができ、文系の学部から大学院に進学してくる学生もいるほどです。人の暮らしに密接した、ユニークな研究ができますよ。



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