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未来研究所

2012年度版

「人のため」に工学で何ができるか? ロボット研究を通して探求しています。

学生編早稲田大学
大学院 先進理工学研究科
物理学及応用物理学専攻 修士1年

T.U 先輩
群馬県立前橋女子高等学校

ふたつの声の混ざる音源から それぞれの音声に分離させる

 人とロボットがコミュニケーションをするのに何が必要か? 所属する橋本周司研究室では、人工知能、音声認識、画像処理など幅広いテーマで、この課題に挑んでいます。
 なかでも私の研究テーマは「音源分離」。人間はいくつかの音を同時に聞き、必要な情報だけ抽出することができます。それを機械でもできるようにしようという研究です。実験では、ひとつのマイクにふたりの異なった人の音声を混ぜて録音し、周波数などを計りながら、分離して機械に認識させる方法を探っています。
 この研究の面白さは、見本となる成功モデルがないこと。自分の予測を基に調査し、その結果を分析すると次々に新しい発見があります。失敗しても、自分の手を動かして体験したことはすべて貴重な財産になります。

高校時代から今の 研究室に入りたかった

 小さい頃から自然や宇宙が大好きだったのが、理工系をめざしたきっかけです。早稲田大学の先進理工学部を選んだのは、パンフレットを見て、橋本先生の研究室に入りたいと思ったから。理学と工学が融合した学部独自のカリキュラムにも可能性を感じました。
 音源分離や音声認識の研究は、スマートフォンやカーナビなど身近なデバイスの機能として役立つもの。この点でもモチベーションが上がります。将来は「人のため」にこだわって何かをつくる仕事をしたい。製品の使いやすさ、安全性などについて工学的に考える仕事というか……。
最先端の技術といっても使うのは一般の人ですからね。工学的なアプローチで多くの人に影響を与えるために自分に何ができるか、在学中にじっくり考えたいと思います。

私のお気に入りアイテム

音声分離の実験で使用する小型シンセサイザー、アンプ、マイク、ヘッドフォンなど。

後輩にアドバイス

理工系学部では、常に「なぜ?」といろいろなことに興味を持ち、納得いくまで突き詰めることが大切。理系科目が苦手でも大丈夫。私も応用物理学科に進学したものの物理は大の苦手でした。「探求心」さえあれば、なんとかなります!

ひとこと

学部時代は、理工学術院公認の大学祭「理工展」を運営する理工展連絡会に所属していました。担当はイベントの企画。高校生向けの実験教室などを企画しました。この活動を通じて、科学の面白さを一般の人に伝える仕事にも興味が出てきました。



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