ホーム > 未来研究所 > 理工学ユニーク系 > 京都大学 > 日本の伝統文化「折り紙」が 宇宙工学や医療分野の技術革新に

未来研究所

2017年度版

日本の伝統文化「折り紙」が 宇宙工学や医療分野の技術革新に

学生編京都大学
大学院 工学研究科
航空宇宙工学専攻 修士課程1年

N.K 先輩
私立豊島岡女子学園高等学校出身

研究室はまるで工作室?! 厚いパネルの折り方を研究中

 私の研究テーマは「折り紙工学」。誰もが幼稚園の頃に遊んだことのある折り紙ですが、なかなか「工学」と結びつかないですよね。例えば、宇宙に太陽光パネルを設置するとします。でも、そのままの大きさでは太陽光パネルをロケットに載せることができません。どうすればよいでしょうか? 太陽光パネルを折り畳んでロケットに積めるといいですよね。さらに、無重力の宇宙空間で、畳んだパネルを何度も複数の方向に開いていく作業は大変なので、1 か所を引っ張るだけで、パッと開くようにしたい。そのためには、どんな折り方をすればよいのか? また、平面を折り畳んでコンパクトにするという折り紙の特性を、どんな分野に応用できるのか? といったことを数理的、科学的に考えるのが折り紙工学です。
 現在は主に太陽光パネルのように厚みのあるものを、どのようにして折り畳むかを研究してい
ます。シミュレーションはパソコンではなく、意外にも手作業がメイン。100 円ショップのジョイントマットを折ったり切ったりしている姿は、理系の研究者には見えないかもしれませんね。

あこがれの航空業界で ものづくりに携わりたい

 子供の頃から飛行機が好きで、高校生のときに三菱重工が国産ジェット機をつくるというニュースに衝撃を受け、私も飛行機をつくる仕事がしたいと航空宇宙工学を学べる大学を選びました。学部時代には航空機の設計演習を履修。機体を軽くしようとすればエンジンに支障が出るなど、軽さ、燃費、スピード、あらゆる項目でバランスよく合格点を取れる機体をつくることの難しさを実感しました。同時に自分の手でものを生み出す楽しさも再認識し、夢への思いがますます強くなりました。

私のお気に入りアイテム

さまざまな関数の計算が可能な関数電卓。手作業が好きな私は、パソコンよりも電卓派です。

ひとこと

大学選びのコツ、教えます!
高校生の皆さんには、偏差値や進路で大学を選ぶのではなく、自分がやりたい研究、学びたい分野に強い大学、その分野の第一人者の先生がいる大学を選ぶことをおすすめします。興味のある学部・学科があれば、大学のホームページなどで、ぜひその研究内容まで詳しく調べてみてください。学びたいことを高いレベルで学べる環境は、モチベーションを高めてくれます。



同じ分野の記事を見る!

理工学ユニーク系の全ての記事を見る

このページのトップへ