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未来研究所

2017年度版

微生物由来の酵素の機能を高める 研究成果を食品開発に生かしたい!

学生編鳥取大学
大学院 
工学研究科 化学・生物応用工学専攻

C.O 先輩
私立跡見学園高等学校出身

産業利用しやすいように 微生物の酵素を耐熱化する

 微生物は、さまざまな場所で私たちの生活を支えています。例えば、味噌や日本酒をつくる麹菌や生ゴミを分解するコンポスト(堆肥)などがよく知られています。所属する生物機能開発工学研究室では、こうした微生物の機能をより高める研究を行っています。私の研究チームのテーマは、産業的に利用される微生物由来の酵素の「耐熱化」です。微生物から取り出した酵素は、常温でもすぐに機能を失ってしまうため、正確に実験をするのが非常に難しいという課題があります。そこで、常温から60 度くらいの高温域で生息する「好熱菌」を用いて、酵素の使いやすさを向上させるのが目的です。中でも私の担当は、常温でも活性を失わない酵素の遺伝子を見つけやすくするシステムの開発。特定の遺伝子だけを光らせる仕組みをつくることで、産業利用できる酵素を探し出す労力とコストを削減することが可能になります。まさに、微生物への工学的なアプローチ。これは、製薬などの基礎研究のさらに基礎にあたる研究といえます。

「微生物の研究」を軸に 全国を視野に進学先選び

 私が東京の高校を卒業して、鳥取大学工学部を目指したのは、微生物の研究をしたかったから。高校時代から微生物の力で環境浄化をするシステムなどに興味があったので、「やりたいこと」を軸に全国的な視野で進学先を選びました。
 微生物や遺伝子に関する研究の面白いところは、工学的にさまざまな機能を付加できること。
微生物から衣料品の線維をつくったり、河川や大気中の汚染物質を浄化したりすることができま
す。まさに微生物の可能性は無限大です。将来は、食品や調味料を開発する分野で、大学で得
た知識や技術を生かしてみたいと思っています。

私のお気に入りアイテム

遺伝子組み換えの実験用に大腸菌を培養中。ここから世紀の大発見が生まれるかも!

ひとこと

8か月のアメリカ留学へ
修士1年の夏から「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の支援を受け、8か月間のアメリカ留学をする予定です。留学先は、鳥取大学工学部の協定校であるヒューストンのライス大学。現地でも微生物の研究に取り組み、何らかの成果を上げて帰国するのが目標です。そのためにも現地の学生たちとディスカッションができるレベルの英語力を身につけようと猛勉強中です!



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