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未来研究所

2017年度版

気温を予測することで企業の 収益リスクを回避したい!

学生編明治大学
総合数理学部  
ネットワークデザイン学科 4年

M.O 先輩
私立山手学院高等学校出身

企業同士が交わす契約の 内容を設計

 私が取り組んでいるのは、気温によって収益が変わる、電力会社やガス会社の損失を減らすための研究です。猛暑日の場合、エアコンの使用頻度が上がるため電力会社は儲かりますが、一方で暑いとガスの使用が減るためガス会社の収益は減ります。このとき、2 社間で基準となる気温を決め、この温度が0.1 度変動するごとに一定金額を支払う、という契約を結ぶことがあります。猛暑の場合は儲かる電力会社からガス会社に、冷夏の際はガス会社から電力会社にお金を支払うことで、気温による収益のダメージを減らすことができるのです。

理系の知識が会社経営に 生かせる

 この契約で大切なのは、2 社間のどちらか一方が有利にならないよう、平等な契約内容を設定すること。次の夏の気温の変化を正確に予測する必要があります。そこで、予測や最適化の技術を用いて気温をプログラムでシミュレーションし、両社に公正となるような具体的な契約内容を設計するのが私の研究。プログラムの前提となる数字の設定によってはうまくいかないこともあり、数値の調整にはいつも頭を悩ませていますが、試行錯誤を繰り返しシミュレーションの精度が向上するとうれしいですし、やりがいにつながります。
 企業のリスクマネジメントのための研究ということで、それまで経営や経済学からのアプローチが一般的だったのですが、数理の知識を生かすことで、より精度の高い予測ができるというモデルに可能性を感じています。現在は、東京のビジネス街の気温をベースにシミュレーションしていますが、将来的には国際学会での発表も視野に入れ、アメリカなど別の地域にも応用できるモデルを設計していけたらと考えています。

私のお気に入りアイテム

1日中パソコンにかじりついているためブルーライト軽減加工が施されたメガネが欠かせません!

ひとこと

学会で論文を発表
3年次の3月に、東北大学で開催された学会に参加し、電力系統の研究について論文を発表しました。他大学の先生やエネルギー関連の企業の方から、自分が予測をしていなかった質問をたくさん投げかけられ、研究の改善点を把握することができました。はじめての学会発表で緊張しましたが、次なるステップへと生かすことができそうな貴重な経験となりました。



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