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未来研究所

2018年度版

遺伝子発現の伝達機構を解明し、がんの診断や治療に役立てたい!

学生編東京理科大学
大学院 基礎工学研究科
生物工学専攻 修士課程1年

N.Y 先輩
千葉県立千葉東高等学校出身

祖父のがん闘病を見て医療に役立つ学びを意識

 小学校5年生のころに、祖父をがんで亡くしました。その際、抗がん剤で苦しむ祖父の様子を見ていたので、患者さんに負担の少ないがんの治療法を開発したいと考えるようになりました。その後、高校時代に、生物学と物理学に興味を持ちました。そこでこれらの学びを両方生かすことができて、さらにがん治療など医療分野にも役立つ研究ができる場所を探し、東京理科大学の基礎工学部生物工学科に進学しました。

将来は製薬メーカーの研究開発職に就きたい

 学部時代は、生化学や物理化学から、免疫工学、蛋白質工学まで生命科学の幅広い分野を学びました。そして、現在は大学院に進学し、「ゲノム生物学研究室」で、がん治療につながる可能性のある研究に取り組んでいます。
 私の研究テーマは、「細胞分裂における遺伝子発現パターンの伝達機構」の解明です。生物の細胞は、その特有の機能を維持しながら増殖していきます。同じ性質を維持するためには、分裂前の遺伝子発現パターンを分裂後の細胞にも伝える必要があり、これがうまくいかないと「がん化」の原因になる可能性があります。そこで私は、この遺伝子発現パターンの伝達機構にかかわる分子のひとつ「GABPA」に着目。分析の結果次第では、がんの診断や治療のターゲット分子になると期待しています。
 この研究の面白さは、なんといっても人の役に立つ可能性があるということ。生き物の細胞相手の研究は、時間や条件が制限されることが多く、苦労の連続ですが、ここで踏ん張れば、世の中にインパクトを残せるデータを出せるかもと思うと頑張れます。将来は、製薬メーカーの研究開発職に就きたいと考えています。

私のお気に入りアイテム

シャーレで培養中のヒトの大腸がん細胞。肉眼では見えませんが、順調に増殖中です(笑)。

わたしの
研究室自慢

企業との接点も豊富!
所属する「ゲノム生物学研究室」の村上康文教授は創薬系の企業も経営しているため、先生のネットワークで企業との共同研究に携わる機会が豊富にあります。企業の研究者の方が研究室を出入りすることも多く、よく製薬メーカーの最新情報を教えてもらっています。研究室にいながら、将来の業界研究もできるのは貴重な環境だと思います。



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