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未来研究所

2018年度版

ノーベル賞の「鈴木カップリング」で新たな化学の可能性を模索する

学生編福岡大学
理学部 化学科 4年

A.W 先輩
私立筑紫女学園高等学校出身

革命的な合成法を新たな触媒で実現

 研究テーマは、2つの異なる化合物を炭素-炭素結合によって結びつける「鈴木カップリング」という化学反応です。世界に物質革命をもたらした合成法で、これを発見した鈴木章先生は2010年にノーベル化学賞を受賞しました。
 私は「鈴木カップリング」に、ニッケル化合物を触媒として用いる研究を行っています。この触媒を使うと、これまでとは違った仕組みで「鈴木カップリング」が起こっている可能性があることがわかったため、その新たな仕組みを解明することを目標としています。これを解明できれば、「鈴木カップリング」を用いた合成法に新たな可能性を見出すことができるかもしれません。
 初めて行う実験ばかりなので失敗の連続ですが、先生から“どんなにすごい教授でも失敗した過程から得たものを結果に結びつける”と励まされたことで、前向きに頑張れるようになりました。反応がうまくいかなかったときは、似た状況でうまくいった事例がないかを文献で探したり、先輩からアドバイスをもらったりして解決の糸口を探っています。

理学部で大切なのは探究心と根気強さ

 高校のころから実験が大好きで、理学部を選んだのは、「世の中にまだ出ていない物質をつくって、不可能だったことを可能にしたい」という思いがあったからです。もしも大学院まで進んだら、将来は「金属」を扱う研究職に就きたいと考えています。
 高校の授業では広く浅くしか学べませんが、大学の講義では、たとえば有機化学であれば、塩化ベンゼンジアゾニウムはなぜできるのか、そしてその化学反応が起こる理由は何かなど、深いところまで学ぶことができます。今は疑問に思っている反応についても、研究を通してきっと理解できるはずです。一つのことに対して深く追究していきたいという気持ち、そして失敗をしてもあきらめない根気強さがある人なら、理学部はぴったりだと思います。

私のお気に入りアイテム

ニッケルの錯体に使うシュレンク管。空気に触れてはいけない物質を合成・保存する際に必須です。

わたしの学部・
学科自慢

男女関係なく
明るい学科です

化学科はとても明るい雰囲気です。研究室でも、みんな黙々と作業するのではなく、ある程度の会話があるので先輩ともコミュニケーションが取りやすいです。女子は決して多くないですが、そのぶんすぐに仲よくなりやすいというメリットがあります。それに、実験をしていると必然的に男子と会話をする機会が増えるので、男女関係なく仲よくなれると思います。



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