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未来研究所

2019年度版

電気自動車の未来を変える 高性能な冷却技術を開発

学生編山口東京理科大学 大学院
 工学研究科 工学専攻 修士課程 1年

R.T 先輩
山口県立下関南高等学校出身

日本古来の“打ち水”を用いて 電子機器の熱を冷却する

 近い将来、街を走っている自動車のすべてが電気自動車になる時代がやってくるはずです。そして、その電気自動車のすべてに、私が今研究している冷却技術が応用されたら……。もしそんな日が来れば、今の研究がカタチになるのと同時に、低炭素社会の実現にもつながります。
 私の研究室のテーマは、環境に優しい技術を開発すること。なかでも、高発熱密度の電子機器に対応できる冷却技術を研究しています。電子機器とは、稼働するときに多かれ少なかれ熱を発しています。そして、機器の小型化に伴い、発熱面の密度が高まることで、熱はより高温に。すると、さらに高性能な冷却技術が必要となります。それは電気自動車も同じくです。現在は、レンコンのような一方向の気孔を持つ多孔質金属体・ロータス銅を用い、発熱する電熱面で冷却水を沸騰させ、気化熱で熱をとるという実験を行っています。これは日本古来の打ち水の効果を用いたもの。現在はロータス銅の厚み、電熱面に彫る溝の深さなどを少しずつ変えながら、冷却機能がもっとも高くなる値を導き出しています。冷却機能が向上することで、走行に多くの電力を回すことができ、結果エコにつながります。

将来は航空宇宙工学の道へ! 心臓部を支える技術を開発したい

 現在改めて感じることは、最先端の研究に携われる面白さです。この研究が、もしかすると未来を変えるかもしれない。そんな可能性を秘めています。高校生のころ、JAXAの人工衛星「IKAROS」をテレビで観て、当時の宇宙科学技術の粋を集めたその姿に、ただただ感動しました。将来は、ものづくりの魅力を最初に教えてくれた、航空宇宙工学の世界で、ロケットや飛行機などのエンジン開発に携わりたいです。

私のお気に入りアイテム

Bluetoothのイヤホンは研究中に欠かせないアイテム。 コードがかさばらないので便利です。

ひとこと

何を学びたいか、を自分に問う
「大学はどこに入ったかではなく、そこで何を学んだか」。これは、第一志望の大学に行けずに落ち込んでいた私にかけてくれた父の言葉です。すると、入学後自然と自分が打ち込める研究分野に出会え、その時のことが嘘だったかのように明るくなったと父から言われました(笑)。研究は成功ばかりじゃありません。でも、数十回の失敗を一瞬にして忘れさせる成功もあります!



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