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未来研究所

2019年度版

配管に使われる"継手"の新素材 光学を用いた品質評価に挑戦中

学生編九州工業大学 大学院
 生命体工学研究科 生体機能応用工学専攻 博士前期課程 2年

K.I 先輩
福岡県立小倉高等学校出身

傾斜機能材料の実用化に向け、 色による品質評価を実験中

 ガス管などの配管の際、管と管を結合するために用いられる「継手」。その継手を、銅とステンレスなど、組成や特性が異なる素材を組み合わせた材料「傾斜機能材料」で試作しています。
 現在は、その強度を計り、実際に継手として応用できるかどうかを評価、検討しています。本来、異種材料同士を溶接で張り合わせた場合、その界面は熱や機械的な力が加わると、接合面に力が集中し、破断してしまいます。しかし、異なる材料でも組成を内部でグラデーション状に変化させる傾斜機能を用いると、素材同士の境目がなくなり、界面に集中していた力を分散させることが可能に。そこから私は光学を用い、光の反射率によって素材の色差を計り、強度など品質評価ができるどうかを実験中です。従来メジャーな硬さ試験といえば、ダイヤモンド圧子という測定工具で行いますが、これだと材料を傷つけてしまいます。しかし、光を用いることで、非破壊で硬度が計れるというメリットも。工場など温度差の激しい場所でも使える、耐久性の高い有効的な材料の実用化を目指しています。

念願だった航空系の仕事に! 研究者として鍛錬を続けます

 もともと物理が大好きでしたが、実際に大学で深く学ぶにつれ、日常に潜む物理現象にさらに興味が湧きました。だからこそ、将来もこの道を進んでいくつもりです。卒業後は、日本のジェットエンジン生産の業界トップシェアを誇るメーカーに就職が決まり、憧れだった航空エンジンの設計に携われることに! 航空エンジンと一口に言っても、幾多の部品から成り、一つひとつに明確な目的と機能があります。そういった緻密で高い技術力を提供するチームの一員となれるよう、在学中は研究と並行して資格取得の勉強も頑張ります。

私のお気に入りアイテム

愛用中のバナナクリップ。勉強する前に髪の毛を簡単にまとめられるので重宝しています。

ひとこと

“好き”という気持ちを大切に
好きな科目と得意な科目は、異なるものだと思っています。私は高校時代、物理はさほど得意ではありませんでした。しかし、問題を解き、理解をしていくことが本当に楽しかった。それが、“好き”な気持ちだったのだと思います。今では、その楽しいと思う気持ちのおかげで、日々の地道な研究も頑張れています。みなさんも、好きだと思う科目、そして気持ちを大事にしてください。



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