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未来研究所

2019年度版

糖尿病診断に利用できる 新たな検査技術で世の中を健康に!

学生編福岡工業大学
工学部 生命環境化学科 4年

N.M 先輩
福岡県立京都高等学校出身

さまざまな条件下で糖を分析 糖尿病診断に新たな手法を

 現在、糖尿病患者と糖尿病予備群は、日本国内でいずれも約1,000万人いるといわれています。約6人に1人が悩まされる、国民病とも言える恐ろしい病です。さらに、ひとえに糖尿病予備軍と呼ばれますが、実は患者によって糖尿病になる寸前か、血糖値が正常値をわずかに超えているだけかなど症状はさまざま。しかし、予備軍という一括りにされるのが糖尿病治療の実情です。そこで、今私が取り組んでいる研究は、そういった糖尿病予備軍の症状の度合いまで診断できる技術開発を目指しています。もし、予備軍を段階的に診断できれば、自己管理の意識も変わり、症状の改善にも繋がるはずです。
 現在研究室では、周りに糖が付着している金ナノ粒子を用いて、キャピラリー電気泳動装置で分析をしています。キャピラリー電気泳動装置とは、電圧をかけながら溶液の分離・分析をする機器のこと。同研究室の先輩の研究では、ホウ酸緩衝液を使用すると別の糖に結合することまで分かっているので、現在はスクロースやフルクトースといった別の糖をさらに加えて、分析を行っています。湿度や温度などさまざまな条件下で、緩衝液の濃度や糖の種類などを変えながら数値を導き出しているところです。

綿密な実験を繰り返す根気強さ 将来技術者として生かしたい

 卒業後は、ビルや橋など産業構造物の強度などを検査する会社で働きます。そして、現在の研究に関しては、さらに測定データを蓄積し、実用化までの下地づくりをして後輩にバトンタッチすることが目標。こつこつとデータを集める綿密な作業はとても大変です。しかし、社会に出て技術者として働く際に、この4年間で培った知識と根気強さが生きると信じています。

私のお気に入りアイテム

修学旅行で京都・奈良を訪れたことをきっかけに仏像マニアに♡ これは現在愛用中のスマホスタンドです。

ひとこと

実験って難しいけど面白い!
1年生の前期から週に1度の実験が始まり、レポート提出もスタートします。レポートの書き方、実験機器の使い方など、当初慣れないことばかりで本当に大変な毎日でした。しかし、研究室に所属する4年生ともなると、低学年で培った基礎が生きる瞬間がたくさんあり、研究でいい結果が出ると実験の楽しさが分かってきます。自分の手で解明していく醍醐味は理工系ならでは!



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