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未来研究所

2010年度版

目指すは情報社会の下地を支える仕事。「穴がない環境」をつくりたい!

学生編東京工業大学
工学部 情報工学科

E.H 先輩
三重県立四日市高等学校出身

インターネットで小説を公開していた

 私の研究室のテーマのひとつに、パソコンのハードの耐故障性解析があります。例えば、ハードディスクが物理的に破損したり、ウイルスに感染したり、想定外の命令を受けたときに、どのような動作をするのかチェックするのは膨大な作業を伴います。そこで、想定しうるすべての事態を数式化し、パソコン上でシミュレーションを行います。学術分野としては、情報工学や数理論理学を用いた研究となります。私はまだ研究のための基礎勉強をしている段階です。
 小学生時代から、文章を書くのが好きで、中学2年の頃には、インターネット上で小説作品を公開していました。すると全国の見知らぬ人から感想が届くようになって……。地元の三重県にいながら、東京の人とも九州の人とも知り合いになれるのが楽しくて、インターネットの世界に無限の可能性を感じました。それが情報工学を学びたいと思ったきっかけです。
 インターネットに詳しくなると、次第にセキュリティの重要性を感じるようになりました。winny*のような画期的な技術がセキュリティ施策や著作権管理の甘さで全否定されることに違和感を覚え、情報社会の仕組みを支える“舞台裏”の仕事に興味を持つようになりました。
 *個人のパソコン同士をつなぐファイル共有ソフト。著作権侵害への影響が懸念されていた。

「夢ものがたり」を実現できるのが情報工学

 大学2年次のプログラミング実習では、通学で利用する東急線の乗り換え案内をつくりました。時刻表をツールで読み込み、時間をかけて長いプログラムを組みます。それが動いたときは本当に感動しました。
 また、情報工学の世界の「なんでもできる」という雰囲気も気に入っています。小さい頃に思い描いた「夢ものがたり」を実現できる可能性がある。これこそが情報工学の魅力です。
 私はこの新しい世界で「穴がない環境」をつくりたいと思っています。世界を変える発明というより、知らないうちに世界が住みやすくなっているような社会の下地を支える何かをつくりたい。それは、セキュリティシステムかもしれないし、シミュレーションのシステムかもしれません。まずは、大学院に進んで、やりたい研究を究めたいと思っています。

私のお気に入りアイテム

学部3年次までは登山サークルに所属。槍ヶ岳に登頂したときは感動しました!

ひとこと

東京工業大学には、「複合領域コース」というシステムがあり、提携する他大学の授業を受講できます。私も一橋大学で「国際社会学」、東京医科歯科大学で「薬理学」「病理学」を受講し、視野を広げることができました。履修した科目は卒業単位としても認定されます。



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