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ALSという難病で苦しむ患者さんの意思伝達を支援する装置を研究中。

脳内に光を照射して「イエス」「ノー」を判別
ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気で苦しんでいる患者さんの意思伝達をサポートする装置の研究・開発に参加しています。
ALSは筋肉をコントロールする神経細胞が侵され、徐々に全身の運動機能が失われる難病です。患者さんは、健常時のままの思考力や感覚を維持したまま、寝たきりの生活を送っています。そこで、ALSの患者さん向けに脳内の血液量の変化を測定し、「イエス」「ノー」の意思を判別する装置として開発されたのが、私の研究対象である「心語り」です。
仕組みとしては、患者さんの頭部に装着した特殊なヘアバンドから発光ダイオードにより近赤外の光を照射し、脳内の血流の増減を測ります。例えば「イエス」の場合、患者さんに猛烈に暗算などをしてもらいます。すると脳内の血流が急激に増え、装置が「イエス」という意思を認識します。昔から医療に興味があったので、病気で苦しんでいる人の役に立てる研究に携われることに大きなやりがいを感じています。
プログラミングの知識を実社会で役立てたかった
もともと理系科目が得意で、特に化学が好きでした。大学では実践的な研究というより、純粋な学問として数学や化学を学びたいと考え、東京女子大学の文理学部数理学科(現・現代教養学部数理科学科)を目指しました。学部では、解析学や線型代数などの必修科目のほか、プログラミングも本格的に学べます。この知識を実社会で役立てたいと思い、興味を持ったのが現在の内藤正美教授の研究室でした。将来は高校の教師を目指すつもりですが、現在の研究分野にはずっと関心を持っていたいと思っています。

将来は高校の教員を目指しています。科目は数学。数学嫌いの学生を好きにさせる解決策を見つけたいですね。大学では「心語り」の研究をはじめ、数学が幅広く社会で役立っていることを知りました。この驚きを次世代に伝えるのが私の夢です。
ALSの患者さんは症状が進行すると自力で呼吸することができなくなってしまいます。人工呼吸器を付けると、一生自分で生死の判断ができなくなります。「心語り」の研究を通して、人の生死について深く考えることができたことも貴重な経験だったと思います。





