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未来研究所

2010年度版

より省エネで高性能な半導体をつくる「結晶成長技術」を研究しています。

学生編東京大学
大学院 工学系研究科 電気系工学専攻

M.D 先輩
私立白百合学園高等学校出身

高品質で均一な結晶をつくる

 現在、「III-V族化合物半導体」と呼ばれる材料の結晶をつくる研究に取り組んでいます。半導体の製造には、「結晶成長」と呼ばれる、原子を規則的に配列させる結晶化の工程が必要です。結晶内の原子が均一に並んでいることで、安定した動作が可能になります。つまり、既存のものよりも省エネで高性能なデバイスをつくるための結晶成長技術を研究しています。
 私がつくろうとしているのは、従来半導体として用いられてきたシリコンよりもIII-V化合物の方が高速で電子が動く性質を利用した、III-V化合物を用いた「電子デバイス」。実用化のためには、全体がきれいに均一になった結晶をつくる必要があります。どの部分をとっても不良品にならない高品質な結晶をつくり、実際にデバイスを作製するのが目標です。実験結果は少しずつ出てきていますが、その裏付けとなる理論を構築することと、実際にデバイスを作製することが今後の課題です。

好きだからこそ続けられる

 身近な機械の中にも電子が流れている……そんな想像をしてワクワクしたのが、この分野を志したきっかけ。今は毎日、朝9時頃から、日付が変わるまでずっと研究室に詰めています。夢中で作業していて、気づいたら朝……ということも。好きだからこそ続けられるのだと思います。理工系というと研究に没頭するイメージがありますが、実際はかなりオープンな雰囲気。学会などで他の大学の人や外国人と知り合う機会も豊富ですし、留学生が多いので英語もツールとして日常的に使います。ぜひ幅広い分野の人に理工系への進学を目指してほしいですね。

私のお気に入りアイテム

赤ペン、黒ペン、鉛筆の3本が胸ポケットにあると落ち着きます。塾講師をしていたときの習慣で今では私のトレードマークに。

私の就職活動

博士課程を終えたあとは、なんらかの形で大学に残り、将来的には大学の教員になりたいと思っています。もともと人に教えるのが大好き。教員と学生というよりは一緒に研究する「仲間」に近い関係性で学生と向き合いたいですね。

ひとこと

勉強は基礎をしっかり身につけることが大切。土台がしっかりしていなければ、どんな豪邸も建ちません。受験勉強では基礎を徹底的にやり直そうと思い、自分に合った参考書を買い込み問題を解きました。1日10時間ぐらい地道に問題を解く作業で確実に力がつきました。



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