ホーム > 政府の取り組み > 女性研究者の裾野拡大が目標!

政府の取り組み

文部科学省 科学技術・学術政策局 基盤政策課/女性研究者の裾野拡大が目標!

年々幅が広がる女子中高生の理系進路選択支援事業

文部科学省では2006年より、科学技術分野における女性の活躍促進を支援しているそうですね

文部科学省では、女性研究者の活躍を促進する施策として、大きく3つの観点でのアプローチを行っています。第一に女子中高生の理系進路選択の支援をはじめとした女性研究者の裾野の拡大。第二に大学等、女性研究者が実際に研究している機関の環境整備。研究補助員を配置したり、短時間勤務制度を導入したり、基盤的な環境整備も必要だと考えています。第三に研究奨励金等の資金のサポート、個人だけでなく、チームに出す制度もあります。

女子中高生の理系進路選択支援事業についてご説明ください

女子中高生の理系進路選択支援事業についてご説明しますと、この事業では、女子中高生に理系分野への関心を高めていただくための様々な取組を募集し、優れたプランを採択しています。2007年度に9機関、2008年度に11機関と安定した数の機関が採択され、内容に関しても年々幅が広がっております。特に2008年度では工学技術系専門教育を担う機関として期待のかかる高等専門学校が2校採択されるなど、中学生を対象とした早い段階からの興味喚起も視野に入れています。また、ユニークな取組も多く、今夏、国立科学博物館で行われたナイトミュージアムは、女子中高生に夜間に展示室を開放し、ナビゲータが展示室を特別に案内して、過去の地球の不思議が体感できるイベントです。かなりの反響をいただき、女子中高生の科学への興味増大にひと役買えたのではと思っています。

取組みを進める中での課題はどのような点でしょうか?その解決策は?

「進路選択の際、本人だけでなく周囲の理解や援助が不可欠」という声も多く、女子中高生だけでなく、保護者や先生も参加できるようにして、一緒に科学技術への興味や理解を深めてもらうように努力している機関も増えています。また、「プランに参加するのはそもそも科学への興味が高い子どもなのでは」という課題を受け、「ビギナーズ実験教室」と銘打って、自然科学や科学技術への興味が薄い層や苦手意識のある層へのアプローチも積極的に行っている機関もあります。さらに、有意義なプランは多いものの、「イベントに参加した中高生の科学への興味は一過性のもので終わっているのではないか」という点も課題として上がっています。その解決策のひとつとして、Webサイトを利用して大学の学生や先生が参加した女子中高生に継続的に助言や意見交換を行うというWebメンタリングシステムを導入し、女子中高生の興味を持続させるように取り組む大学もあります。

女子中高生に将来のメッセージをください

科学技術立国と呼ばれる日本において、研究者、技術者の人材の確保、養成は重要な課題です。そのためにも女性研究者の裾野の拡大は重要です。これは10年、20年といった長期的な取組だと考え、女子中高生の皆様が将来大人になったときに、次の世代が理工系の進路選択で迷っている際には、理解を示すことができるようになってもらいたいと思っています。ぜひ、一度「女子中高生の理系進路選択支援事業」による取組に参加してみてください。必ずや関心を持っていただけると確信しております。さらに、継続的に参加していただき、様々な女性研究者や女性技術者の方々と触れ合うことをおすすめします。結果、“理系分野”という選択肢を視野に入れていただけると幸いです。

«前の記事:充実の「チャレンジ・キャンペーン」
女性研究者の裾野拡大が目標!
次の記事:5年目を迎えたチャレンジ・キャンペーン»

プロフィール

文部科学省 科学技術・学術政策局 基盤政策課

齋藤 幸義 さん

このページのトップへ