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政府の取り組み

科学技術の分野で社会を牽引し、魅力ある未来を創造しよう

先輩理系女性に直接接して 将来をイメージ

政府で5年に1度策定される「科学技術基本計画」。2016年1月に閣議決定した「第5期科学技術基本計画」には、日本の科学技術におけるイノベーションを活性化させるためには、女性の能力を最大限に発揮できる環境を整備し、活躍を促進していくことが不可欠とされています。そのため、国だけでなく、大学、研究機関、企業など、理系女性を取り巻く様々な組織が連携を深め、活躍をサポートする体制が整いつつあります。
 中でも注目したい取組が、「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」。大学などが主催して、女子中高生を対象に講演会や実験、交流会などを開催しています。本プログラムは、2006年度から10年にわたり、全国の大学や高専等の機関を通じて実施されてきました。このプログラムの一環として2016年7月に大阪大学で開催された「第11回女子中高生のための関西科学塾」の開校式には、約140名の女子中高生と、約100名の保護者や教員が参加しました。同イベントで挨拶をした文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課の新免寛啓課長補佐は、この取組について次のように説明します。
「参加者は、大学の研究者、企業で働くエンジニア、過去に関西科学塾に参加された現役の医学部生という、様々な分野で活躍されている3名の女性から生のお話を聞き、その後の交流会では、約30名の現役理系女子学生及び女性教員と交流を深めることができました。進路選択に大きな影響を及ぼす保護者や教員の姿が数多く見られたことにも、取組の意義深さや注目度の高さを感じます」
 「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」では、このように、研究者やエンジニアとして活躍する理系女性から直接話を聞くことで、女子中高生にロールモデルを提供するとともに、様々な実験や施設見学等を通じて、理系分野の楽しさを知ってもらい、具体的に活躍するイメージを抱いてもらっています。そして2016年度以降は、これまでの取組に加え、幅広い機関の連携による多様なロールモデルの提示や、出前講座を通じた文理選択に迷っている生徒への取組拡大も推進していくとのことです。ぜひ皆さんも、これらの機会を活用してみてはいかがでしょうか。

様々な取組に参加し、 未来を想像&創造しよう

 文部科学省では、理系人材の育成に関する取組を、小学生から大学院生・社会人まで体系的に実施しています。また、将来、社会の第一線で活躍する科学技術人材の育成を目指し、突出した意欲と能力を有する小中学生の早期育成に関する、新しい取組も企画しているとのことです。
 今回は、様々な取組のうち、「国際科学オリンピック」に注目します。「国際科学オリンピック」には数学・物理・化学・情報・生物学・地理・地学の7分野があり、これまで日本代表は数多くのメダルを獲得してきました。日本代表選手は、国内選抜(国内予選)や合宿を経て国際大会へ派遣されます。国内選抜の参加者数は2004年の3,257人から2015年の19,016人へと急増しています。スポーツのオリンピック・パラリンピックが開催される2020年前後に、「国際科学オリンピック」という知のオリンピックが、次々に日本で開催されます。今年三重県で開催された地学オリンピックを皮切りに、今後2018年に情報、2020年に生物学、2021年に化学、2022年には物理と、立て続けに国内開催を予定し、さらに、2023年には数学オリンピックも招致を進めています。
 また大学進学後には、理系の学部学生を対象とした「サイエンス・インカレ」という自主研究の発表会が年に1度開催されています。2016年に開催された「第5回サイエンス・インカレ」の上位入賞者には理系女性が数多く選ばれ、協力企業からも高い評価を受けたそうです。
「文部科学省は、様々な人材育成事業を実施・推進しています。これらの取組を通じて、女子中高生の皆さんに、理系分野の楽しさ面白さを知って頂きたいと考えます。科学技術イノベーションには、老若男女を問わず、様々な価値観や背景を持ったバラエティーに富んだ人々が集まること、つまりチームとしての多様性が不可欠です。一方で特に理系分野についてはこれまで必ずしも女性の進出が多くなかった。だからこそ、活躍の場は果てしなくあると思うのです。皆さんにはぜひ、将来、科学技術の分野で社会を牽引し、より魅力ある未来を主体的に創造して頂きたいと考えています」

科学技術の分野で社会を牽引し、魅力ある未来を創造しよう
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プロフィール

文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課 課長補佐

新免 寛啓 さん

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