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政府の取り組み

文部科学省 科学技術・学術政策局 基盤政策課 理解増進係/理工系女子大学生や 女性研究者をもっと身近に !

年々幅が広がる女子中高生の 理系進路選択支援事業

文部科学省では2006年から 科学技術分野における女性の活躍促進を 支援しているそうですね?

現在、科学技術の現場では、多様な視点や発を取り入れた研究活動が必要とされていて、女性の活躍促進に大きな期待が集まっています。そのため、女性研究者がその能力を最大限に発揮し、活躍できる環境づくりや、次代を担う女性研究者の裾野の拡大がたいへん重要な課題だと考えています。

文部科学省では、大学などにおいて、女性研究者が仕事と出産・育児を両立し、研究活動を継続するための環境整備を支援する「女性研究者支援モデル育成」を2006年から実施しています。また、同年から女性研究者の裾野拡大を目的とした「女子中高生の理系進路選択支援事業」も進めています。

「女子中高生の理系進路選択支援事業」 について詳しく教えてください。

「女子中高生の理系進路選択支援事業」では、科学技術分野で活躍している女性研究者や大学生らとの交流機会の提供などを通じて女子中高生の科学技術分野への関心を高め、理工系大学等への進学を意識してもらうための優れた取り組みを公募し支援しています。2009年も13機関が採択されユニークな取り組みが展開されています。

例えば、国立女性教育会館では、女子中高生を対象に2泊3日の合宿形式の体験型サイエンスプログラムを実施しています。ほかにも、東京大学、京都大学、熊本大学など、全国で気軽に参加できる体験型プログラムが実施されています。興味の方は、ぜひ事業を推進している(独)科学技術振興機構のホームページ(http://rikai.jst.go.jp/jyoshi/)をのぞいてみてください。

取り組みを進める中での 課題はどのような点でしょうか?

「進路選択の際、本人だけでなく周囲の理解や援助が不可欠」という声も多く、女子中高生だけでなく、保護者や先生も参加できるようにして、一緒に科学技術への興味や理解を深めてもらうように努力している機関が増えています。また、「イベントに参加した中高生の科学への興味は一過性のもので終わっているのではないか」という点も課題として挙がっています。そのため、Webサイトを利用して大学の学生や教員が女子中高生と継続的に意見交換を行うことができるWebメンタリングシステムを導入し、参加者の興味を持続させるような工夫をしている大学もあります。

理工系進学に興味を持つ 女子中高生にメッセージをください。

2009年8月に開催した「スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会*1」では、口頭発表参加者の約4割が女子生徒で、積極的に発表している姿が多かったのがとても印象的でした。また、高校生が参加する国際科学オリンピック*2でも、国内選抜大会の参加者のうち、生物学で51%、化学で26%を女子生徒が占めており、国際大会では日本代表の女子生徒が生物学で銀メダル2個、化学で銅メダル1個を獲得するなど、女性の活躍が見られます。

しかし、日本国内の研究者に占める女性の割合は13%にとどまっています。将来の進路を決めるまでに、活躍する女性研究者の等身大のモデルに出合えず、無意識のうちに文系の進路を選んでしまう女子生徒が少なくないのではないでしょうか。

必要なのは、理工系女子大学生や女性研究者をもっと身近に感じられる環境づくりです。ぜひ、「女子中高生の理系進路選択支援事業」のプログラムなどに積極的に参加して、同年代の仲間や先輩との交流を通して、理工系進学の将来像を具体的に描いてみてください。

文部科学省では、女性が納得して理工系の進路を選択し、大学などで興味のある研究に取り組み、研究者として出産・育児と両立しながら安心して仕事ができる、そのトータルな環境づくりを積極的に行っていきます。

*1 文部科学省が指定した先進的な理数教育を行う高等学校等約100校が参加した科学技術分野の研究発表会。2009年8月6日・7日にパシフィコ横浜で開催された。2010年も8月上旬に開催予定。

*2 世界中の中等教育課程にある生徒(日本では主に高校生に相当)を対象にした科学技術分野の国際的なコンテスト。

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プロフィール

文部科学省 科学技術・学術政策局 基盤政策課 理解増進係

西田 将史 さん

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